交通安全・・・シートベルト編

半年前のことですが僕は出張で行った北海道の札幌の本社から日本海沿岸の

余市町へ向かって社用車を走らせていました。

北海道の日本海沿岸の町は明治時代にニシン漁で栄え、

その当時から続くニシンや数の子を加工する工場が立ち並んでいて、

ニシンが獲れなくなった今では、

その技術を活かして海外のニシンや数の子を輸入して加工を行っています。

僕はニシンや数の子の加工工場に

食品加工用機械の販売と修理の仕事で余市町へ行く予定でした。

札幌から余市までは車で90分、

僕が移動に使う道は通称フルーツ街道と呼ばれる、

葡萄や林檎、さくらんぼ畑を突き抜けるように延びる道で、

10kmくらい信号がない区間もあります。

アップダウンやトンネル、ほどよいカーブもあって、

かなり気持ち良く走ることの出来る道なのですが、

必然的に制限速度の50km/hに対して、

この道を走る車の平均速度は75km/hくらいになってしまっています。

山を抜けて平野となり道の左右に葡萄畑が広がった瞬間に、

オイラの壊れかけたレーザー探知機(警察の速度取締に使用している電波に反応する装置

)がピーピーと反応を示しました。

ヤバイ!ブレーキだ!と思い右足をアクセルからブレーキに、

スライドさせましたが時すでに遅しです。

笛を鳴らしながら“止まれ”と命令調に書かれた旗を突き出したおまわりさんに静止させら

れました。

あーあ!とため息をついたオイラにおまわりさんは

「ちょーっとスピードが出すぎていたようでーす。免許証を持って来てくださーい。」

なんか変なテンションで話かけてきました。

やれやれ、せっかく3年間、無事故無違反だったのに

また、優良ドライバーにはなれないな!と落ち込みながらパトカーの後部座席に座り、

テンションが変なおまわりさんに、

免許証を差し出し住所、氏名、会社名を記入させられました。

「運転手さーん急いでましたー?」と、これまた変なテンションでの質問に、

『正解!!おまわりさんのおっしゃるとおり!!』

とオイラも変なテンションで返答して反則金の振込用紙を財布に突っ込みました。

社用車に戻ってすぐに、嫁に電話して愚痴も聞いてもらい、

気持ちを少しスッキリさせてから再び社用車を走らせたのでした。

その翌日に僕はGPS機能付のレーダー探知機を購入しました。

この探知機はレーダーを使わない取締装置やNシステム、

過去にネズミ捕り(速度取締)等を行っていた場所を座標データとしてあらかじめ記憶し

ておき、

GPSにより自車の座標位置と照合することにより警告を出す機能が付いた探知機です。

この探知機のおかげで、取締りが行われている場所の数百メートル前から音声で

警告してくれるので安心して運転をすることが出来るようになりました。

春の交通安全週間の期間中のことですが仕事で取引先に向かう途中に、

探知機が“取締りポイントに注意してください”と警告してきたので、

とりあえずオイラは制限速度の50km/hまで減速しておきました。

探知機の液晶パネルに表示されている取締りポイントまでの距離が

どんどん少なくなり残り100メートルの所で、

目立たぬように歩道の端から無線を片手に道路を見つめるおまわりさんを発見しました。

おお、やってるやってる!こっちはGPS付レーダー探知機だから隠れてても分かってる

って!

オイラは引き続き慎重に50km/hを維持して走行しました。

おまわりさんも寒い日に大変だな!

警察の皆様ご苦労様です!などと、

ねぎらいの気持ちも持ちながら運転していました。

オイラとしては、かなりセーフティーに運転していたのですが、

何を血迷ったことか、おまわりさんは突然笛を吹きながら“止まれ”の旗をオイラに突き出

してきました。

おいおい、オイラみたいなセーフティードライバーを

静止させるなんて尋常じゃねーぞ!何考えてんだ!アホか!!

ムカつきながらもおまわりさんの指示に従い車を左側に止めて窓を開けて、

顔を見ると20歳代の若造おまわり。

おい兄ちゃんヨー!オイラが何したってんだっ!

うぉらぁぁー!!って感じにガンを飛ばしていると、

若造おまわりは「運転手さんシートベルトはどうしたの?」なんて言葉を飛ばしてきまし

た。

はぁっ!!シートベルトだと!!

シートベルトならガッチリとオイラの右肩から左の腰に向かって

カチャっと締めて、締めて・・・

シートベルトを締めるのを忘れてました。